CASES 症例紹介
ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。

ストラバイト結晶の犬の1例(頻尿、血尿、尿がキラキラ、ストラバイト、シュウ酸)

膀胱炎の原因は多く、結晶・特発性・細菌性などが挙げられます。
症状は頻尿や血尿が認められます。

今回は結晶について紹介したいと思います。
①ストラバイト結晶   :pH(酸性・アルカリ性)の数値が高いと発症
             →ご飯で治療可能な場合あり
②シュウ酸カルシウム結晶:体質
             →対症療法中心
の2種類が多く認められる結晶です。
軽症では、食事療法や内服でコントロールできることがありますが、重症化すると尿道閉塞を起こし入院になることもあります。


ミックス犬の、2歳、避妊雌のストラバイト結晶について紹介したいと思います。
尿がキラキラしているとのことで来院されました。
尿検査でストラバイト結晶が認められ、pHは8.5(正常値:5.5~7.5)でした。
尿検査(ストラバイト結晶)
「ストラバイト結晶」と診断し、ご飯を一時的にストラバイト結晶用に変更しました。
1週間後の検査ではストラバイト結晶は認められず、pHも6.0にまで下がっていました。
結晶は再発が多い疾患のため、その後は尿石用のご飯に変更し、現在に至るまで再発はしていません。


尿結晶は、食事療法や飲水量を増やすなどの、日常のサポートで上手に付き合って行くことが大切です。
なにか気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
文責:獣医師 横山

本駒込動物動物病院
〒113-0021 文京区本駒込2-27-10  03-5319-1910
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