CASES 症例紹介
ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。

マラセチア性外耳炎の犬の1例(耳が汚い、臭う、マラセチア)

後肢で耳をかく、頭をふるなどの行動は、外耳炎における症状の1つとして挙げられます。
原因として、細菌性、寄生虫性、腫瘍性、代謝性、アレルギーなどがあります。
特に垂れた耳の子や毛が多い子は、症状が重篤化しやすいので注意が必要です。


今回はマラセチア性外耳炎の犬の1例を紹介したいと思います。
右耳の耳垢が多く、少し匂うとのことで2歳のトイプードルの子が来院されました。
耳の中を見てみると、茶色の湿っている耳垢が多くあり、掻いてしまっているのか右耳だけ赤くなっていました。
耳垢の検査を実施すると、マラセチアと呼ばれる酵母菌が見つかりました。
耳垢
マラセチア
「マラセチア性外耳炎」と診断し、点耳薬を処方し2週間程度の点耳で治癒しました。
完全に良化するまでは、耳掃除で通院していただきました。

外耳炎の治療では、耳掃除がとても大切です。
お家でも行うことは可能ですが、鼓膜を傷つける危険性があるので、病院で行うことをおすすめしております。
なにか気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
文責:獣医師 横山

本駒込動物動物病院
〒113-0021 文京区本駒込2-27-10  03-5319-1910
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