CASES 症例紹介
ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。

食物アレルギーの犬の1例(皮膚、脱毛、アレルギー検査)

食物アレルギーは、食べ物に対して免疫反応が過剰に働き、皮膚症状や消化器症状を起こす病気です。
症状として〈皮膚炎〉〈外耳炎〉〈下痢〉が認められます。
犬の食物アレルギーは、50~70%が1歳未満で発症しており、どの年齢においても食物アレルギーを発症する可能性はあります。
治療としては、原因食物を排除したアレルギー食への変更が挙げられます。
重度の場合は、一時的なステロイドなどの内服を使用する場合があります。


今回は、10ヶ月のイタリアングレイハウンドの去勢オスで、食物アレルギーと診断し、アレルギー食に変更後症状が改善された症例を報告します。
2ヶ月前より顔と耳に脱毛が認められるとのことで来院されました。
全体的に毛が薄く、特に耳・目・鼻の周りに赤みが、胸部には湿疹が認められました。
アレルギー検査を実施したところ、多数の陽性反応が出ました。
結果に伴いアレルギー食に変更したところ、皮膚の赤みや脱毛は改善されました。
現在は、内服もなく元気に生活しております。


食物アレルギーでは、原因の食事の除去食に変更した場合、予後は良いとされています。
しかし、完治することはほとんどないため、生涯にわたって上手に付き合っていくことが大切です。
ご質問がございましたら、お気軽にご相談ください。



文責:獣医師 横山

本駒込動物動物病院
〒113-0021 文京区本駒込2-27-10  03-5319-1910
(豊島区・北区、駒込駅・千石駅近く)
[内科症例一覧]