CASES 症例紹介
ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。

歯槽膿漏の犬の1例(歯科、歯石)

犬と人は口腔内は異なっており、人に比べて歯石がたまりやすい環境です。
一度歯についてしまった歯石は、スケーリングを行わないと除去することができません。
歯石が大量についてしまうと、歯肉に炎症を起こし、重度の歯周病を発症します。
歯周病が進行すると、「口鼻瘻」(口と鼻が炎症で繋がってしまう)や歯槽膿漏などが起こり、生活に支障をきたすことがあります。
症状は〈出血〉〈ご飯を食べなくなった〉〈くしゃみ〉などが挙げられます。



今回は、重度歯周病による歯槽膿漏の犬の例を紹介したいと思います。
7歳のトイプードルで、左目下の皮膚炎で来院されました。
歯石と歯周病があり歯槽膿漏と診断し抗生剤を処方、経過観察を行いましたが、2週間後に左目の下から排膿が認められました。
抗生剤で改善が認められなかったため、歯石除去・抜歯処置を行いました。
排膿部位の下にあった歯は動揺が認められ、排膿部位と疎通が確認されました。
動揺が認められた歯を抜歯し、フラップ(縫合)を実施し終了となりました。
その後、抗生剤を1週間処方し経過を見ておりますが、再発もなく元気に生活しております。


歯石・歯周病には、歯ブラシや歯ブラシガムなどの日々の予防が大切です。
当院の受付にて、デンタルケアの商品を販売しております。
ご質問がございましたら、お気軽にご相談ください。



文責:獣医師 横山

本駒込動物動物病院
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(豊島区・北区、駒込駅・千石駅近く)
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